デュボワ・メソッド・ブログ

キャリア・デザインのトレーニングメソッド:「デュボワ・メソッド」にまつわる公式ブログ

Archive for the ‘成功’


お互いにつながっていないように見えるもの同士の深いつながり

この世界には、一見、つながってい無いように見えて、
実は深く関連している物事にあふれています。

例えば、月の満ち欠けと海の満ち引きの関係は分かりやすい話ですね。

わたしたちの毎日にも、そういったものがたくさん潜んでいます。
何げなく言ってしまったひと言が招く、最悪の結末。
何げなく手にしてしまったものが招く、幸運。

でも、せっかちな考え方や、短絡的な見方をすると、
せっかくの「裏の関係」を見落としてしまい大損をします。

それを避けるには、いろいろな経験、直観力、分析力、などが必要となってきますが、
特に観察力が不足すると、物事のディテールを見落とし、大怪我をする恐れがあります。
ディテールにこそ、真実は潜んでいるものです。

ドキっとした方は、ぜひ、ご自分のふだんの行動を少し
見返してみてください。
行動や視点が大雑把すぎないか、短絡的すぎないか、など。

なぜ、このような話をしているかというと、
人生は長いから、に他なりません。

そして長い人生でなにかの成果を手にしている人や
幸せをつかんでいる人の行動を観察していると、
こういった「裏の関係」をきちんと自覚して、
それも見越して動いている人が圧倒的に多いものです。

例えば「大金が手に入ったら幸せになれる。」

大人であれば、そんな幼稚な発想は通用しないことぐらい分かっています。
が、実際は案外あっさりその考えにノッテしまう大人も大勢います。

やっぱり、これもうっかりディテールを見ていないから、
観察力が弱いからです。

さあ、みなさん、心の視力をぐっと鍛えてましょう。

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教え子の人生の節目

更新が一日遅れました。

金曜日の今日は、特別な日です。
一つは、父が予期せぬ緊急手術を
昨日無事に終えたところだからというのと、
二つ目はデュボワ・メソッドの初期のころからの教え子の、
大学院の博士課程の卒業式があったからです。

彼とはデュボワ・メソッドを通じて、
本当にたくさんのことを分かちあってきました。
今日の記念すべき瞬間は、彼だけでなく、
僕にとっても特別な節目です。

思い出の贈り物ができればとということで、
さっそく、一眼レフとビデオカメラを携えて、
彼の待つ東京工業大学に出かけてきました。
よく晴れた、卒業式日よりです。

予想以上にたくさんの人がいました。
日本人だけでなく、世界の大陸からの
留学生やその家族も集合しています。
欧米諸国をはじめインド、ベトナム、中国・・・。
どこの国にいるのかわからなくなります(笑)。

ところ変われば文化も違うもので、
僕が教えていた慶応大学で体験するような
にぎやかな卒業式とはまた違って、
それぞれの世界に浸っている一人の学生が多く、
一人で写真を撮るか、人に頼んで撮ってもらって、
はい、おしまい、という感じで、ちょっと寂しい気もしました。

さて、こうして一人の学生の人生の1ページがまためくられました。
同時に、僕や周りの人にとっても、またページがめくられたのです。

心からおめでとう。

そして、これからの君のキャリアに大いなる期待を持っています。

明日は、僕がデュボワ・メソッド・スクール生に修了証をわたす日です。

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大学の正門。

いい青空ですね。

卒業生と家族。

ステージには、教授陣が並んでいます。

男性ばかりですね。

博士課程の卒業証書。

おめでとう。

キャンパスの様子。

ブルーノート東京で振りかえる僕の半生

数日前に東京ブルーノートでコンサートを聴いてきました。
あいかわらずの盛況ぶりで、その日のラインナップも有名な一流ミュージシャンばかり。

ライブがはじまってすぐに、今夜は退屈するだろうな、と感じてしまいました。
演奏技術は完璧、でも、今夜の大多数のお客さん層がそうであるように、
美しく着飾ってシャンパンを片手に音楽を聴きにきた裕福なオーディエンスに合わせて、
シナリオ通りの作り物感が漂っていたのです。

ライブが進むにつれて、時々はそれでもおもしろいパッセージもありましたが、
音楽に集中できずにいたので、ふと、ステージの上で演奏する仲間達のように、
自分もまた音楽の道に入ったきっかけについて思いを馳せてみました。

子供の頃の僕だったら、こういった舞台に立つためだったら、
どんな犠牲でも払っていたと思います。
でも、今はクラブのソファー席に座っているほうがいいです(笑)。

なぜなら、彼らの人生を知りすぎているからです。

僕はかつて様々な交響楽団に10年所属していました。
それと平行して、多くのジャズクラブでも、昼間のクラシックとは全く違うジャズを演奏してきました。
でも、こういう音楽家としての生き方に、なぜか奥歯にものが挟まったままのような、
何となく言葉に言い表せない感覚をいつも持ち合わせていました。

やがて、音楽家同士のしがらみや狭い世界から自由になりたくて、
オケを辞めてソリストに転向しました。
だが、どこに行っても、音楽を職業としていく限り、コンサートの興行主や、
プロデューサーや、レコード会社など、様々な人間関係に翻弄され、
ここでも自由とは名ばかりの虚ろな単語にすぎない、ということに気がついたのです。
もちろん、すばらしい人もいます。
それはどこの世界でも同じことですが。
しかし、音楽家と聴衆を繋ぐ仲介の立場にいる世界からのプレッシャーやら
注文やら勝手な行為があまりにも重かったのも事実です。

それでもそんなことから、少しずつ音楽の世界そのものから、
意図的に距離を置くようになっていきました。
おそらく、若いころ(10代)から音楽の世界に長く居すぎたのかもしれません。

ちょうどその頃から慶応大学で教えはじめていたのが、
パーソナル・キャリア・マネージメントの授業でした。
自分で構想を打ち立て、カリキュラムも自由に組み、
伸び伸びと学生を指導できるので、音楽から遠いところで活躍する
楽しみを味わいはじめたのです。
そして、音楽の世界しか知らなかった僕に、はるかに広い世界が広がり、
多くを吸収することができるようになったのです。

この授業がデュボワ・メソッドの確立の礎です。

近いうちに音楽のCDを出す企画を進めていますが、
もう以前とは違う方法をとることにしました。状況も僕も変化をしてきている中で、
どんな風に物事が進むものか見てみようと思います。

ときどきはこうして新しい道に入るのはいいことです。
それを通してさらに大きく成長することも見込めるし、
またもとの世界に戻った時にも、その新しい経験が大いに役立つことに
なるかもしれません。

人生には驚きがたくさんひそんでいます。
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芸術家が教える、ライフマネージメント力を引き上げる方法!

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クラシックだけでなく、ジャズドラマーとしても活躍していた頃

パリの有名ジャズクラブ『Le petit journal de Montparnasse』にて

アカデミーヒルズの看板講座:100回目を迎える!

8月2日(日)は、僕にとって特別な日でした。
デュボワ・メソッド生誕の地である六本木ヒルズで、
記念すべき100回目の講座が開催されたのです!

この講座が誕生するきっかけになった
2004年の2月のことを今でも覚えています。

アカデミーヒルズの学長のオフィスで話をしたのがその頃で、
僕が慶応で開講した「パーソナル・キャリア・マネージメント講座」の
コンセプトに基づいていました。
ただし、対象は学生ではなく社会人中心です。
肩書きに関係なく、若手から経営者層に至るまでの
様々な階層の人が混じっての楽しいクラスでありつつ、
キャリアについて、人生について大きく成長できる、
そんな画期的なクラスにしたい、という壮大なリクエストを
もらったのです。

クラスの目的は、「人生のマネージメント能力を上げること」。

通常のアカデミックなクラスとは異なり、
作曲家が開催するクラスらしく音楽を取り入れてくれないか
というリクエストも盛り込まれました。

アイデアが生まれてから、5ヶ月ほど準備期間を設けて、
創造性とユニーク性を盛り込んだ内容に仕上げて行きました。

講座にはフィジカルエクササイズ、音楽エクササイズなど、
驚くようなメニューが並んでいますが、それぞれに
きちんとした理由があって構成されています。

身体意識を上げることを目的の一つとしているフィジカルエクササイズは、
僕のカンフーの師匠である相良先生の協力を得て構成されました。

また、内面への集中と客観視、同時に複数のことに集中する
訓練でもある音楽エクササイズは、
僕が昔アフリカ経験したことがベースになっています。

そうしてはじまった第1回目講座は、2004年の7月でした。

アカデミーヒルズの塾長は僕の腕をはじめから信頼してくれていましたが、
どういう講座運用なのか知るためにDVD撮りが行われました。
最初のクラスは10名ちょっとからスタートしました。
2回目か3回目の時に、「日経ウーマン」の取材が入り、
「デュボワ・メソッド」がメディアで紹介されるきっかけとなりました。

それから2年間は毎週末、ヒルズで講座を開催するようになりました。

しかし、ヒルズとは別に「デュボワ・メソッド・スクール」を自分で立ち上げて、
どんどんと忙しくなってしまったために、今は月に1回の開催に控えています。

さらに、「デュボワ・メソッド・スクール」では様々なテーマとバリエーションで
2時間半の本格的な連続講座を開催しているのに対し、
アカデミーヒルズでは2時間の体験版を開催する、
という住み分けをしています。

おかげさまで、ヒルズでもセミナーを重ねる度に高評価を頂き、
デュボワ・メソッドはアカデミーヒルズの看板講座に成長することができました。

そして、先週、ついに100回目を迎えました!

第1回目の時は、講師も僕一人だったのが、今では講師が4人に増え、
候補生一人、修行中の人が一人、と賛同者、実践者が確実に増えてきています。

1回目に出席してくれた人が、100回目のお祝いに駆けつけてくれたり、
歴代や新しい受講生からお祝いの花束やプレゼントをくれたりと、
本当にいい記念講座になりました。

セミナーの内容も、この5年間でずいぶんと進化してきました。
それは教える側である僕自身の成長や進化とリンクしていますし、
受講生がこちらに求めるものもどんどんと高くなってきているからです。

8月16日(日)から、「デュボワ・メソッド・スクール」で
また新しいクラスが開始します。
こちらのクラスは、ほかの講師ではなく、僕が直接指導するものです。

「ライフ・マネージメント」をもっとうまくやりたいと感じている方にぴったりの講座です。

それから、101回目のヒルズの体験講座は
9月6日(日)13:00~
です。

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『デュボワ・メソッド・スクール』8月16日(日)スタート

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新たな展開

先週、ある手紙が中国の武術学院(武当山)から届きました。
まさかこんなものを受け取るとは、夢にも思わなかったような内容です。

その内容の話をする前に、この1年半の間、自分がたどってきた道と
成長の話をしてみたいと思います。

日本の師匠である相良先生のもとで何年にもわたって
中国武術を師事したのですが、ある時期に内家拳の理解と習得に
集中するために武当山に行きたい旨を相談したところ、
快く承諾してくれました。

相良先生は、デュボワ・メソッドの開発協力者でもいらっしゃる方です。

そして、いざ中国に行ってハードな修行ができるような
素地をきちんと作り上げておきたい思いで、08年の1月から
個人稽古をつけてもらうようになったのです。

出発までの限られた時間の中で
相良先生には最大限のサポートをして頂き、
みっちりと訓練をさせてもらいました。

おかげで、個人稽古での上達は
自分でも良く分かるくらいすごいものがありました。

そうして、みなさんもご存知のように武当山に行きました。
個人稽古がなければ、きっと武当山での稽古もついていなかっただろう、
と感じています。
向こうで生活をしながら稽古にはげむので、
精神的な上下や、怪我、モチベースションの低下など
様座な問題が襲ってきました。

でも、つらい経験であればあるほど、
自分の天井や視点を押し広げてくれるものですね。
振り返ってみるとそういう働きをしてくれたトラブルは
たくさんあることに気がつきます。

さて、日本に戻ってからは、
武当山武術を少しでも知りたいと
メソッド受講生などから請われ、
今度は自分が教える立場に回りはじめました。

しかし、日曜の朝に稽古をしていると、ひざの故障のせいで
動きが思い通りにできないフラストレーションズを心に抱えて
悶々とする日々でした。

そして、少しずつ足もよくなってきたな?という時期に冒頭で話した
びっくりするような手紙が届いたのです。

そこには、我々のおこなっている稽古会の組織を
「武当道教功夫学院 東京分院」として正式に認める、ということと、
東京分院の代表として、僕に正式な肩書きを出すということが
書かれていました。

肩書きは「武当三豊派第十六代初代国際弟子」です。

一六代というのは、現在の武術学院を創設された大師匠が
三豊派の一六代目になります。
そして彼の存命中は、すべての弟子の系統に認められた者は
「第一六代」の肩書きがつくのです。

そして、僕もその流れに正式に認められた、ということになります。

これは、ものすごく責任重大なことです。。。

ことの重大さもあり、さっそく、相良先生にも相談し
第一六代としてしばらく武当山武術に集中する、という旨をお伝えし、
相良先生の道場は正式にお休みをすることになりました。

これからは、中国に行かない限り、一人で稽古を続けることになります。
これもまた自分にとっては大きな試練です。

この先、またどのような展開になっていくのでしょうか?
本当に未来のことは予測がしにくいものです。

一つだけ言えることは、中国から帰国して
いよいよ僕にとって、また新しいステージがまたやってきたということです。

この先の展開を見守っていてください。

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問題解決がうまく行く方法のひとつ

毎日、大小様々な問題をつきつけられる私たちは、
その度に頭を悩ませたり、ほっとしたりを繰り返しています。

どんな問題もできるだけすぐに解決して、
さっさと過去のものになって欲しいものですが、
そうも行かないのが現実ですね。

それに、過去と同じ問題に再度直面しても、
その時の時代性や状況の違いによって、
解決方法も前とは変化しています。

やっかいですね。

結局、すべての問題にはふさわしい解決の時間が
あると考えています。
即断即決で、その場できれいになる問題もあれば、
長い時間をかけて、じっくりと解決されていくものもあります。

実は、これは慶應大学の副学長から学んだものなんです。
ある時、彼のオフィスでおしゃべりをしている時、
今すぐどうにもなりそうにない問題があれば、
しばらく寝かせておいて、後日客観的な目ができあがった頃に、
もう一度戻ってくる、と彼が言ったのを良く覚えています。

この手法には、大小様々な大量の案件を抱えている人ほど、
賛同するでしょう。

ひとつ、具体的な体験談を挙げましょう。
中国から戻って来た直後、フランスに住む義理の兄
(=姉の夫)から電話がかかってきました。
姉弟同士で家族会議をやろうという提案です。
私の一番上の姉はアフリカの南東に、真ん中の姉はフランスに、
そして私は日本と、それぞれがバラバラの地域に住んでいるので、
3者で国際電話会議をしよう、ということになったのです。

案件は我々の両親の健康問題と、子供として決めておかなくては
ならない用件がいくつかありました。
さて、電話会議が始まって最初の10分はだいたい和気藹々とした
雰囲気ですが、そのうちだんだんと各の希望を話しはじめ、
ついには、お互いへの要求をはっきりと言う、
という何とも熱い議論となってしまいました・・・・。

私は家族の中で末っ子なので、
年次からするとあまり発言権も強くなく、
こういう時は黙って状況を見守るしかありません。
ただいずれにしても、何だか雲行きの怪しい方向に議論が進んでいき、
どうにも複雑で面倒な問題がさらに掘り起こされようとしていました。
とにかく、心配の種が増えたといった感じでした。

ちょうどその時、あの時の慶應の副学長の話を思い出し、
ここで下手に焦って動かずに状況を見守ってみようと思ったのです。

果たして、問題はするすると解決していきました。
自分でも驚きましたが、これは決して卑怯だとかずるい真似をした、
というのではなく、下手にかき混ぜると余計に混乱しそうだと感じた問題に、
「時間を与える」という選択肢を選んだのです。

特に、今回の問題は自分のものでもあるのですが、
同時に非常に遠いところでの出来事なので、
感覚的につかみ所がなかったのもありました。
だからこそ、余計に下手な動きはしないほうが全体のためにも良いな、
と感じとったのでしょう。

とにかく、問題が発生したら焦って一気に解決しようとしないこと。
なぜなら、問題ごとにそれぞれの時間の流れ方が違っているからです。

もし、問題解決がうまく行かないな、といつも困っている方がいたら、
まずはその問題に特有の時間の流れ方を観察してみるのも良いかもしれません。
きっと問題解決の手腕が上がると思います。

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物理的な成功の次に見えてくる、別の類の成功

先週のブログで2種類の成功の話をしました。

今日はその続きです。

周囲の目には触れにくい成功というのが
あります。
つまり個人的な思いや感情、
目標を到達したときに、
ああ、成功したな、と個人的に実感
するものです。
充足感や幸福感は、個人的なものなので
必ずしも表には現れないし、
周囲の人にも気が付かれないものが多いです。

今だから正直に言えますが、
僕もかつて若い頃、音楽家として
誰の目から見ても分かりやすい成功を
夢見ていた一人でした。
つまり、有名になってお金持ちになる、
というパターンです。

その理由の一つに、親戚中からの軽蔑がありました。
叔母たちからの「あなた、いったいいつになったら
大人になって、まっとうな仕事に就くのかしらねえ?」
という非難がましい声がいつでもついて回っていたのです。
これは20代の後半まで続きました。

そんなわけで、親戚中が集まっての食事は、
毎回悪夢でした。

そして、28歳ではじめてメルセデスSを買った時は、
親戚中の顔つきが変わりました。

自分を誇らしく感じました。
これが、僕なりの復讐だったのです。

しかし、昔、本でも書いたことがあるのですが、
ある時、このメルセデスで街中を走っていると、
犯人を追いかけている最中のパトカーに後ろから促され、
この車体では通れもしない細い路地を無理矢理突き
進まざるを得ない状況に陥りました。
警察は銃を手にして「はやくしろ!」と
けしかけてくるし、車は絶対通れるはずがないし。

しかし、警察の命令にこちらは選択の余地はなく、
そのまま車を直進させると、見事に車体の左側を
こすり大きな傷をつけてしまいました。

どうしようもないこちらの状況を見て、
警察は僕と車を放ったらかしにして、
さっさとUターンをして他の道を探しに走り去ってしまったのです。

傷ついた車と僕だけが残されました。

ちょうどその日は、ある大事なコンサートを
大成功させて日でした。
その時、高い車なんかよりもコンサートの成功の
ほうがはるかに大事なんだ、ということを心から実感しました。
車なんてしょせんただの鉄の塊で、それよりも
たった一つのコンサートの成功には、何年にもわたる
個人的な努力を要するものだからです。

そして、少しずつ僕の中での価値観が変化していきました。
お金をたくさん得て地位を獲得することが成功を意味しなくなり、
それよりも、人々に充足感や満足感を贈りたいと
思うようになっていったのです。人の心の中に残る何かを贈りたい、と。
こうして、僕の考え方が成熟していき、
やがてデュボワ・メソッドの基礎をなすことになるのです。

僕の個人的な体験を通じてお伝えしたかったことは、
あなた自身が満足したり充足感を感じたりする道を
見つけることが重要だ、ということです。
その道を通じて、あなたがどれだけ豊かな気持ちになれるか。
車の塗料のように、簡単に剥げてしまわないようなもの。

目につきやすい成功ばかりを追いかけてしまうと、
浅はかな心や弱い者の感心を集めるための
「あれ」や「これ」をかき集めることに人生が終始してしまいます。
しかし、その課程で見つけた何気ない小さなものを
見落とす可能性が高くなります。
もしかしたら、その小さなものが、実はのちのちに
大きく化ける鍵であるかもしれません。
そして、あなたの将来が大きく変わるきっかけだったかもしれません。

個人的には誰かを幸せな気持ちにすることができる
人をとても尊敬します。
そういう人をモデルにすることで、きっとあなたの人生も
良い方向に進み、ご自身で納得のいく成功が見つかると思います。

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成功のスピードと代償

一生のうちにできることは、少なくはないけれど、
物理的に無限大にあるわけでもないということに、
おおよその人が気がついています。

気をつけないと時間とともに健康だって損なうし、
そんなことからも、徐々に焦りが出てくるのかもしれません。

つまり、ついつい生き急いでしまうのです。

では人は急いで何を目指しているのか?
一つには成功があるでしょう。

成功にもいくつかのタイプがあると思います。
一つは、目に見えるような分かりやすいもの。
多くの人にとって「これは成功した証だ」と思われるようなステイタスや、
仕事の功績、スポーツでの賞取り、資産量、などのことです。
周囲の人からの賞賛を頂くと同時に、妬みも生まれます。
それもまた成功の一部として見なされるものでしょう。

そして、もう一つの成功は、目に見えにくいもの。
個人的な自信を勝ち得るもの、例えば、病気を克服した、
何かの習慣を変えることができたなど、
多くの人の目に触れることではなくとも、
自分にとっては確かな一歩で大事な進歩、というものがそうです。
例えば、人間関係への考え方を改めることに成功したことで、
人間関係から来ていたストレスから解放されて、
はるかに生きやすくなった、など。

今回は、前者の社会的に多くの人から
認められる成功についてからむお話です。
多くの人に認めてもらうというのは、
気持ちを鼓舞するインセンティブとして有効です。
子供の頃、プロの音楽家になろうと決めた当初は、
ステージの上ですばらしい演奏をしてたくさんの人の注目を浴び、
女の子にも大人気の自分を想像していました(笑)。
大人になって、実際に音楽家として歩み始め、
いわゆる「成功」はそれ相応の時間をかけてやってきたので、
突然、スポットライトを浴び始めたというものではありませんでした。
でも、当時の僕の興奮しやすい性格や浅はかだった様子を
思い起こすと、早すぎる成功はかえって自分を絶対ダメに
していたと思うので、ゆっくりペースで良かったのだと実感しています。
これは自分だけでなく、両親や周囲の親しい人も同じ考えだったりします。
僕にとっての成功は、少しずつ、不規則な形でやってきたのですが、
時折、前に進みながらも大きな落とし穴にもはまったりしていたので、
自分ではてっきり後退しているものだと思いこんでいたこともあります。

音楽の世界では、ありとあらゆる手を尽くして若くして
大成功した人をたくさん見てきています。
しかし、彼らが今でも生き残っているかというと、そうでもないのです。
いつの間にか姿を消してしまっている人が大勢います。
それは、マーケットから求められなくなった場合もあるし、
あるいは、本人がダメになっていったケースもあります。
成功すると、今までは知らなかった新しい要素が人生の中に入り込んで来ます。
そして、それらを柔軟に受け入れるたくましさを新たに求められます。
それらに対してかたくなになってしまうと、
だんだんと成功が手元から離れていってしまいます。
時間をかけて慣れて行こうと本人は思っていても、
実際は猛スピードで変革に慣れろ、と
人生の方から求めてくることが多々あります。

成功する・しないに大きく関係してくるものに、
人の心の持ちようもあります。

ある音楽家のAがいました。
彼はとても有力な家庭の生まれで、その支援のおかげもあり
早くに成功を収め、その業界でも「ナンバーワンの音楽家は彼だね」と
言われるようなポジションに若くして就きました。
とにかく、彼は雲の上のような存在として周囲から扱われていました。
ところがです。
ある時、Aのライバルのような存在の音楽家BがTVに現れました。
その時は、まだAとBがライバルだという認識はメディアにはありませんでした。

しかし、メディアはさっそく、新しいBという存在に飛びついたのです。
Aのことなど、すっかり放り出してしまいました。

それは、あっという間の出来事でした。

Aは、そのTV番組からまもなくてして、
完全に酩酊状態で僕に家のドアを叩きながら
「フランソワ!いるか~?俺だ。俺はBだ~!!」と、
自分のライバルの名前を叫んで泣いていたのです。

よっぽど、自分を完全に追い抜こうとしていたBになりたかったのでしょう。

あれから何年も経ち、友人Aはすっかり忘却の彼方へ。
一方のBは、今でもスターの位置にいてファンを裏切っていません。

早すぎる成功、成功してからの乗り切り方、泳ぎ続け方、
ライバルの出現、自分との葛藤など、道を極め続けるには
いつも新たな努力を要します。
それはどんな職業においても、まったく同じです。

成功したい!
成功さえすれば!

それはみんなが一度は口にする思いや言葉ですが、
実現しはじめると、成功した状態を
マネージし続けるのもまた一筋縄ではいかないというのが、
すぐに分かります。

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本当の「成功」を呼び込むのは、「自分」?!

成功をはばむ原因と、成功を促進する原因。
この二つは、実は同じもの、つまり「自分」なんです。

自分の価値感に基づいた「成功」を手に入れて、
幸せを実感している人が、世の中にはたくさんいます。
彼らを観察していてある共通点を見つけました。

それは、既存の知識や、理解の範疇を超えた新しい考えとか行動に
自分をどんどんと合わせていく事ができる、ということなんです。

我々が日々の行動の中で、可能な限り自分の好きに選択して
行動していそうに思いがちですが、実はある程度のお決まりの思考パターンや
理解の範囲、価値観、習慣などの中に閉じ込められていて、
なかなかそれを越えることができないでいるのです。

育ってきた環境や、家庭の躾、学校、会社など所属する組織の中で
どんどんと形成されていくのが、いま、我々が身につけている思考様式です。
そして、なるべくそれに沿って動こうとするのが、成人した我々の生き方なんです。
でもなぜ思考様式に則って動くか?
その理由は、そのほうが楽だから。やりやすいから。(同じ組織に所属している場合、
周りのみんなもだいたい同じような傾向だから、お互いにお互いが分かりやすいというメリットがありますね。)

しかし、ずっと楽だといいのですが、一定の思考様式だけでは現実の壁を目の前にして
限界を持ってしまうこともよくあるのです。

今までの考え、やり方が通用しない!と思うときは
だいたいそれが原因です。

例えば、MBAスクールのような特殊な学校に通うことで、
会社の管理職や経営者、リーダー格の考え方や行動パターンが
身につきますよ、と知識を得たとします。
すると、その学校に大きな期待を持って通い始めます。
あなたは次第に「MBAを取れば・・・○○になれる!」という思考様式に入り込んでいきます。

実際、実務的な知識などを吸収できても、MBA生が将来なろうと思っている職種の多くが
要求する人間的資質までは、さすがに学校の学習だけでは学べませんね。
例えば、たくさんの部下を統率する力(人心掌握、仕事の采配など)、将来のビジョンを描く力
そしてそれを実現する能力であったり。
もちろん、MBAスクールの存在自体はとても高く評価していますが、
万能なところではないという事実を無視してはいけない、と言いたいのです。

そういった個人的は能力を身につけるには、あるいは伸ばすには、
結局、内面の成長をはかることが鍵なんです。

それは学校内だけの学習では足りません。その思考様式を捨てないと次に進めないわけです。

では何をすればいいかというと、自分が今までやらなかったようなことに挑戦してみたり、
新しい視点を持ってみたりすることで、内面は少しずつ成長していきます。

例えば、財務上は申し分のない会社があるとします。
この会社と業務提携したい。
しかし、あなたの直感が何か違和感を伝えようとしているとしましょう。

さて、あなたならどうしますか?

普通なら、ゆるぎない書類上の「数字」を元に分析をして答えをはじき出す、
ということを学校で習ってきていると思います。
しかし、現実には「数字を見るのではなく、直感を使え」という、学校で習ったこととは
違う行動を取ることもまた正しい答えでもあるのです。

つまり、これは習ったことを妄信せずに、自分で学びなおす、という作業です。

上の例え話のような場合、何を自分の判断基準としていくか、がとても大事になってきます。
そして、その判断基準を育てるには、まず多くの経験をして、間違いもして、その原因を
しっかり探って分析して、次の挑戦のネタにする、ことをくり返していくしかないのです。

だから、自分が思う「成功」を目指すのであれば、
自分が学んだ物事の枠を飛び越えて、もっと外に出てみましょう。

今までの学習で身につけてきたことで、大事だな、と思うものはそのままに、
でも、新しいことにも頭と心を閉じないこと。

そうすれば、一生生徒として若い心でいつづけることができますよ!

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