実は、一部の人にしか知らせていなかった事実なのですが、
中国での修行から戻って以来、半月板損傷の痛みで右ひざに
激痛が走っていました。
あまりの痛みに、一時は歩くことさえできなかったくらいなのです。
正直言うと、心底焦りました。
中国で武術の修行を3ヶ月して戻ってきて、
心身ともにさらに逞しくなったことを喜んでいた矢先の出来事だったからです。
日本に戻ってひきつづき稽古に身を入れたら、ますます上達するだろうな、
あれももっとうまくなろう、これももっとやろうと、そしていつかあのレベルまで・・・
と自分に対する期待もありますし、目標を設定してどんどん前に進もうと
思っている人間にとって、身体の故障ほどショックなことはないのです。
似たような経験をされた方も多いのではないかと思います。
中国での厳しい修行を終えて日本に戻ってから
ある種の達成感を感じ初めていたところに
その感慨を吹き飛ばすような「試練」がやってきたと思いました。
整形外科でMRIを撮り、いろいろな治療を進めながら、
足を休めて、精神的にどうこれを乗り越えるかを日々試行錯誤しつつ
今日まできました。
様々な専門家に相談し、意見を求め、プロアマ問わずに直感的な
意見を聞いて回り、自分の身体の声を聞き、
何をどうすれば良い方向に向かいそうか、
心をオープンにしてたくさんの声を拾い集めていきました。
幸い、時間の経過とともに、痛みも少しずつ軽くなってきています。
正直言って、何が効いてきているのかはさっぱり分かりません(笑)。
自分の体験を通じても思うのですが、
どんな状況でもそのまま簡単に飲み込まれないこと。
そして、とにかく「なぜだろう?」「どうすればいいのだろう?」と常に
疑問を解決する姿勢を崩さないように心がけること。
修行で強くなったから、もう安心、なんていう
「おとぎ話」みたいな流れは、この世には存在しないな、と感じています。
人間は生きものだからこそ、心身の状態がつねに変化し続けるのですね。
興味深いものです。
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フランソワ デュボワ。
東京在住。
作曲家・マリンバソリストと、キャリア教育の仕事をしています。