去年の今頃、ちょうど、飛行機に乗って知らない世界に
飛び出そうとしていました。
行ったことも見たこともない、
中国湖北省を目指して完全なる冒険の旅に出ようとしていました。
稽古中の中国武術をさらに深め、技を磨くための修行の旅でした。
そして、多くの方がご存知のように、
向こうでは厳しい日々を過ごすことになりました。
両手の指と耳の凍傷、背中の故障、腿の肉離れ、
そして、帰国後4ヶ月にわたって歩行が
困難になるくらいの膝の激痛。
要するに、修行中も修行後もまったく自分の思う通りに何一つ進まない、
「一寸先は闇」の時間を過ごしました。
それでも、あの日から1年が経とうとしている今日、
今までの出来事をすべて振り返ってみると
不思議なことに良いことしか見えてこないのです。
武術のレベルは飛躍的に伸びましたし、
体力も以前とは比べものになりません。
そして、外国人としてはじめての肩書きを頂き、
中国の武当武術学院の日本支部を任されることになったのです。
決して自慢をするためにこれらの話を
書き並べているのではありません。
むしろ、人は動けば結果がついてくる、
ということの具体例としてお話しています。
少しでも励みになればと思っています。
近年、日本社会全体があまりにも慎重になり過ぎている。
人々は自己評価を低めたり、客観的ではない基準で勝手に自分を
評価する傾向があります。いったい誰が決めたのか、
ここまではできるけど、そのあとは無理、など。
あらゆる物事において、天井を設けてしまいます。
しかし、こういう生き方をしていると
人は早く老け込み、せっかくの可能性の芽を
殺してしまうだけです。
例えば、僕も中国に行くべきではない、あるいは
行かずに済ませる理由は五万とありました。
①こんな極端な修行をするには、年齢が高すぎる
②当時、本を2冊ほぼ同時に発売したばかりでした。
まさにプロモーション業務に勤しむべき時期で、
日本を離れている場合じゃない。
③僕がいなくなればデュボワ・メソッドの講師活動が
止まってしまう。
スクールの講座だけでなく、法人向けの研修もすべて。
④会社の取締役として、経営陣として日本を長期間
離れるわけにはいかない。
でもこれらの理由があったからこそ、
この場を離れようと決心しました。
東京の環境に守られすぎている自分を実感したからです。
そして、それよりも自分の中に眠る新しい感覚を
引き出したかったのです。
表面的な判断だけで世界を知ったつもりになると、
隠れたポテンシャルを見逃します。
それはあなた自身の成長に大きくかかわることです。
動いて、さらに深い部分まで探りに行って初めて
何かの拍子に「カチ」っと動き出すきっかけが現れます。
経験が蓄積されてはじめて実現可能となるものがあります。
実は障害が目の前に現れて、はじめてあなたの得意技が何なのか、
どんな力を持っているのか、が明らかになります。
そうでない限り、ただの想像や期待でしかないし、
あなた自身の理解の限界に到達してしまいます。
人生をさらに面白くするには、動くしかないのです。
障害を避けるよりも、歓迎してください。
なぜなら、その障害だけがあなたの力を伸ばしてくれるし
人生の意味合いや秘密を教えてくれるからです。
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