気功って、なにをするの?なんの役にたつの?

太極拳のレッスンでもしょっちゅう言っているのですが、
武術の練習の中で、一番、大切なのは「気功」です。

「あの、じっとしているか、ゆるゆる動いているだけの、アレがですか?」
と思う人もいると思いますが、アレがです(笑)。

気功は、表向きはじっとしているだけだったり、
ゆるゆる動いているだけに見えますが、実は体の中は非常に忙しいのです。

先生について、稽古をしてみたことがある方は、ご存知だと思いますが、
全身の力をぬいて、
呼吸を整えて、
足元をしっかりと大地につけて、
体の中の気血のめぐりを意識して、
球体をイメージしながら、
心の中で自然を意識しながら、
天と地のあいだに素直にまっすぐ立っているイメージで、
ゆったりと動く・・・
というだけでもひと苦労です。

なかなか簡単にはできないのですよ。
ふだんの都会生活で、絶え間ない緊張にさらされている我々は、
知らないうちに、ものすごい量のプレッシャーを押しのけて、前進しようと
ガムシャラになってしまいがちです。
基本の生き方の基準値がその辺りにあると、そこから「リラックス」した状態に持っていく
のに、一苦労なのです。

職場などで、目が回りそうな忙しさの時に、はっと気がつくと、息が上がっていたり、
肩が上に上がっていたり、という状態になっていませんか?

知らず知らずに、ずいぶんと、体がカチコチになるようなクセを身につけている証拠です。

太極拳や、武術(とくに、武当式)の練習では、
蹴りとか、足と高く上げるとか、あるいは、跳ぶとか、
そういう類の身体能力を上げる動きを稽古することももちろん大切ですが、
それはあくまでも、ひとつの過程でしかなく、最終的にほんとうに
大切なのは、体の内側のパワーを上げることになります。

ここで言うパワーとは、一般的な筋トレを一生懸命してつくパワーとは違う、
別の質のものなのです。

例えば、物事を落ちついて観る力や、俯瞰する力を持つ、というのも
ひとつのパワーです。
優れた持久力を持つ、というのもパワーです。
瞬間的に爆発するような力を発揮するのもパワーです。
そして、どこまでも柔らかく抵抗のない状態でありつづけるのも、
また、パワーです。

どんな想定外の環境に放りこまれても、慌てず騒がず、もっともふさわしい動きをとり
道を開く。

ほんとうのパワーは、そういう意味あいを持っているものじゃないかと考えています。

心の内側と体の内側をしずかに、何も解釈せずに、観察していく過程が
気功の練習です。

みなさんも、ぜひ、試してみてください。

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経営者向けセミナー 『”間違わない直観力を持つ経営者”体質になる!』

■講師:フランソワ・デュボワ Francois Dubois

■2012年3月3日(土)10:00〜18:00

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【デュボワ・メソッド・ブログは、毎週木or金曜日更新】

『家の光』(JA刊)の撮影、大前研一のABSで講座

昨年11月に始まった『家の光』(JA刊)の連載「デュボワの心と体のバランス体操」が、4月でまもなく半年を迎えます。

実は連載の写真は、半年分をまとめて撮影しているのですが、次の6か月分をそろそろ撮影しましょう、ということで、先日の月曜日にスタジオに一日中篭って仕事してきました。

 

すでに一緒に仕事をしたことがあるカメラマンさんと編集チームなので、前回よりさらにスムーズに進みました。腕のいいカメラマンさんといっしょにやると、気持ちいですよ!

 

スタジオでの撮影を経験したことがない人には、「楽しそう!」というイメージがあると思いますが、いくらカメラマンさんやスタッフが優秀でも、やっぱり、結構、過酷な仕事です(笑)

 

窓のない地下室に、朝から晩まで篭って、いろいろなところに神経を配りながら写真を撮り続けていくと、一日の終わりにはへとへとです。一枚撮っては、大きなモニター画面で細部までチェックしてかなくてはなりません。誌面に載った時を想定しながら、あそこがこうだ、ここをもっとこうしよう、という意見を出し合って、どんどん改善をしながら、撮影を進めていきます。モデルさんも、ずっと笑顔でいつづけるのは、ものすごく難しい「技」だったりします。(だって、疲れているのに、新鮮な笑顔を作らなくてはいけないからね。)

 

そういうスタジオから出ると、すでに夕方です(笑)

 

みんなで素晴らしいコラボレーションをしたおかげで、なかなかいい写真が撮れました。今回の撮影の様子を、ちょっとだけお見せしましょう。

新シリーズは、5月以降にお目見えです。春夏なので、半そでバージョンです!

 

先週書いた、成瀬先生とのトークイベントのブログに、写真を追加しました。

 

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ある動きを、後ろ姿から撮影。

撮れたての写真を、その場でモニターチェック。みんな真剣な目です。

いままでの掲載内容も参考に。

僕の出番。

【写真追加】成瀬先生とのトークイベント:音楽と武術について

先週の5日(日)に、日本を代表するヨーガ行者の成瀬雅春先生との
トークイベントがありました。

成瀬先生とは、僕の文庫本
『太極拳が教えてくれた人生の宝物-中国・武当山90日間修行の記』
(講談社文庫)の帯に推薦文を書いて下さったことをキッカケに
ご縁ができて、トークイベントにゲストで呼んでもらいました。

本当に楽しいひとときでした。
会場にはこれ以上入ったらみんな立つしかないでしょう(笑)、
というくらい、キャパ以上まで入っていましたね!
お客さんはさぞかし、たいへんだったと思います。

ほんとうにご来場ありがとうございました。

お話をしていくと、成瀬先生とは、人生についての考え方や、
行動の癖のようなものが似ていることを、どんどんと発見していって
実は、それが楽しかったんです。

トークのテーマは「身体で作るキャリアーその時代と自分に合わせて、職業が変わる生き方」。
どんな生き方をして来たのか、その途中どんなことが起こってきたのか、
など、を中心にてんこ盛りのトークで、オーディエンスの反応も良かったようです。

最後の質疑応答で、とてもいい質問がでたのですが、それについて
ここでもう少し展開してみたいと思います。

男性からもらった質問は
「武当山武術と、音楽と、両者は非常にかけ離れた世界に見えるのですが、
デュボワさんの中では、どうやって自分の中で繋がっているのですか?」という
趣旨のものでした。

実は、これらは自分にとっては同じものだという認識があるんですね。
ただ、自分にとっては「明らか」であっても、やはり、他者から見たら
そうは映らないみたいで、ミステリアスなようです。

音楽は、僕にとっては、常に自分の可能性の限界を目指してやってきたものです。
若い頃、クラシック音楽の打楽器を専門にして、オーケストラの団員としてプロになったものの、さらにソリストになりたくて、数ある打楽器の中からマリンバを選びとりました。

一団員であることと、ソリストであることには、月とすっぽんくらいの差があります。
両者は、演奏技術、レパートリーの数、カリスマ性など、様々な側面で違っているのです。

そのソリストになるべく、僕はプロであるにも関わらず、さらに3年間、
音楽練習室に閉じこもって、毎日15時間猛特訓しました。
猛特訓の時期を終えて、ソロでコンサートができる、というレベルにまで達してほどなくして、幸運にも、チャイコフスキーコンクールで入賞を果たしてバイオリニストとデュオを組む話が発生しました。

若い音楽家として、そのような背景があり、武当山でいよいよ武術の修行に入ったときも、
ソリストになる時に使った手法をそのまま応用して、修行に打ち込みました。

まる一日中、武術の修行をしているわけですから、普通の人に比べて、体を動かしている時間がものすごく長いわけです。
集中してできるからこそ、気をつけなくてはいけない点が山ほどあることが分かっていました。

音楽の修行をつづけていた時代、一日15時間、太陽の光もささない部屋に閉じこもって
練習をつづけると、ただの「音楽バカ」になる危険を秘めています。
要するに、楽器を弾く以外、人としてなにもできない社会不適合者になるか、あるいは、
音楽の本質そのものが分かっていない、ニセ芸術家です。
そして、当時の自分にもそれが訪れようとしているのを、ぞっとしながら
感じていたのです。

ホンモノの音楽家になるには、ただ、スコアに書いてある音譜にリズムを
のせて弾けばいい、というのではありません。
そこに音楽的な意味を持たせるには、演奏者の魂が入り込み、一音一音を
弾くたびに、奏者の魂の深みも音にのらないとだめなのです。

そうなるためには、まず、音楽をする真の意味がここにある、ということに
気付かなくではなりません。
(つまり、一音一音から魂の深みが伝わるのが音楽である、ということ。)

そして、それに気付いたら、その目的に達したいという思いがなければなりません。
はじめは難しいでしょう。あるいは、絶対、不可能のようにも思えるかもしれません。
しかし、道ゆく途中で、あなたの道を応援してくれるような偉大な巨匠に
出会い(実際に、僕は出会いがありました)そして彼らの賢明な助言によって、
方向性を誤ることを阻止することができれば、それらが重要なカギになってくるのです。
いわゆる、師による導きです。

そうやって、道なき道を歩いていくと、だんだんと曲を体の内側から感じはじめて
くるでしょう。そうして人前で演奏すると、それは聴取にもはっきりと伝わるものなのです。

それが、「この音楽家には、“何か”がある」と、みんなが言うところなのです。

武当山で修行をしていたとき、師匠の派手な手の動きに目を奪われる代わりに、
僕は地味な足の位置、動きや、安定性にひたすら注目していました。
そして、師匠の揺るぎない足元に驚嘆をしていました。
そして、それを学ぼうと思ったのです。
というのも、自分には師匠のような揺るぎない根っこがない、と自覚したからです。
でも、実際のところは、自分には根っこがないことに気がついた時、
自分が情けなく、惨めだと、心底感じて落ち込みました。
でも食らいついて、基礎を作り直すことに専念したのです。

たぶん、この行動が師匠の心を動かし、自分にかけてみようと思ったのだと思います。
困難のエピソードは売るほどあるので、詳しくは文庫本を読んでもらえばわかりますが、一番、大切なことは、修行の最後のほうでは、体を動かすほどに、自分の感覚と意識がぴたりと一致してきていた、ということです。
これらが一致すると、自分と外環境との境目も無くなるのです。

そんなわけで、僕自身は、音楽も武術も、自分の内と外との共鳴を実現する行為のようなものだ思っています。
ただ単に、動きや音を繰り返し練習する以上の、それはそれは大きな意味合いが含まれているのです。

体の中に、内なる広がりを作り、それを内外と共鳴させる、それが分かったのです。

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【デュボワ・メソッド・ブログは、毎週木or金曜日更新】

ふたりとも、ノリノリです。

ヒマラヤでの修行の様子を、写真で解説してくださっています。壮大なエピソードがいっぱい!

僕が打楽器奏者、ということで、先生から、おもちゃのドラムセットを、突然、プレゼントされて、試し弾き(?)笑。

先生とは、音楽談義で、ものすごく盛り上がりました。

もちろん、トークイベントのあとの、飲み会でも!

司会の武井さんにリクエストを頂いて、八卦掌の動きを少しだけ。

イベント終了後、本を買ってくださった方にサイン会。

飲み会でも、修行の様子を再現(笑)頭にのせているのは、器です。

武当山で修行していたときに、師匠から「姿勢を正せ!」と言われて一日中、朝起きてから夜寝るまで

サングラスケースをずっと頭にのせて修行をしていたので、今でも、ふつうに頭にモノをのせてテキパキ動けます(笑)