耳に入ってくる言葉を、吟味して、消化するということ

私たちは、言葉を介してコミュニケーションを取る動物です。

それにしても、言葉にはたくさんの種類があります。
フランス語、日本語、英語、中国語、スペイン語・・・。

また、同じフランス語内にも、分野ごとにも違いがあります。
科学技術用語、料理用語、経済用語、音楽用語、武術用語、数学用語、・・・。
フランス語で「diplomate」と言えば、外交官のことを差しますが、料理の世界ではプリンの一種を差します。

教育や育った背景によっても、言語が違ってきます。
たとえば、母親を“母上”と呼ぶのか、“ママ”あるいは、“かあちゃん”と呼ぶのか。

経験値によっても、言語が違ってきます。
たとえば、「複雑」という言葉。
「複雑な状況です」という単純なセンテンスでも、中学生が使う場合と、経営者が使うのとでは、きっと込められたニュアンスが大きく違ってくるでしょう。

あるいは、宗教や思想、哲学ごとにも。

たとえば、ヒンズー教徒にとっての神と、道教の道士にとっての神は、異質です。

そんな風に、言語には多様な分類が存在しています。

だから、同じフランス語や日本語同士で話をしている、というだけでは、
相手の意図をくまなく理解しているとは、限らないのです。
それくらいに、人間の思考は複雑で、それを表現する言語とは、深い世界なのです。

文章を読むとき、誰かと話をするとき、こういった言語にある背景を意識しながら意図を汲み取る訓練をしておくことは、非常に大切です。
そうでないと、いつの間にか、すべての言葉のやりとりにおいて、表面的な意味のみをさらうばかりで、言葉に込められた真意を読み取れないまま、浅はかな理解と、拙いコミュニケーション能力だけがあなたの手元に残るばかりです。

言葉を目にした時、まっさきに「あ、そりゃそうだ」「知ってる。常識よ」と即断するのではなく、なぜそういう言葉が使われたのか?どういう意図が含まれているのか?という、細やかな情報を丁寧に拾い上げていく訓練は、きっとあなたの財産になっていきます。

ぜひ、言葉に対してしつこいくらいに丁寧になってみてください。
言葉に丁寧になる、ということは、つまり思考を丁寧にするということです。
思考を丁寧にするということは、思慮深くなり、はやまったことやうっかりミスを防止することにも、繋がります。仕事においても、人生においても。

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培ってきた価値観に甘んじる危険

フランス軍の「外国人部隊」をご存知ですか?おそらく、メディアなどを通じて聞いたことがある方もいるでしょう。
フランス軍の正規部隊で、フランス人を含めた様々な国籍の外国人で構成されています。(今まで、日本人も何名か所属してきています。)彼らは、国籍に関係なく、プロの軍人としてフランス軍に雇われ、与えられた任務を遂行する、フランス軍の中の、いわゆるエリート部隊と言われています。もっとも危険な任地に、先発で送り込まれることが多いため、通常の部隊よりも気力・体力・任務遂行力などに秀でた軍人で構成されています。ただ、純粋な実力主義のため、入隊の際に履歴や背景を問わず、結果として国を追われた犯罪者(政治犯含め)もいたり、あるいは、一国の王子が所属していることもあります。また、訓練の最中に命を落としても良い、という誓約書を始めに書かされます。

いったんこの部隊に入隊が許されると、身分を証明する一切の書類やパスポートを没収され、本国および家族との連絡も限られます。彼らの生きる目的が、一介の軍人としての命をまっとうすることになります。

国籍も背景も問わないため、この部隊では、かつてどこかの軍で大将まで登り詰めた、いわゆる「偉い人」や「英雄」も、ここではただの二等兵から、つまりゼロから再びキャリアを始めます。自分よりも若い上官から怒鳴り散らされ、屈辱的な扱いをされても、軍のヒエラルキーと価値観に従って受け入れることが、この部隊の特徴のひとつです。今まで何千という部下がかしずいていた人もそんなのは関係なくなり、上官の絶対命令に従います。だから、この部隊に入隊してくる人の中には、過去の「価値観の消滅」を求めて、自らを試しにくる人もいるのです。新たな秩序の中で、自分は果たして再びゼロからやれるのだろうか?という強い思いを秘めて。

僕の話の要点が、ようやくここから始まります。

一般的に、社会のヒエラルキーを登れば登るほど、人の意識や価値は固まり易くなります。「自分が持っている価値観がおおよそ外れてはいなかったから、ここまで来れて、成功したのだ、という考えが、徐々に浮かび上がってくるからです。あるいは、今までの経験値から物事を判断するため「ああ、それはすでに知ってる。これこれこうだよ。」と、すっかり知ったつもりで話をしてしまうことなども、頻繁に起こります。
それはそうです。
ある程度成功したのなら、なおさら、誰も自分の生き方や行程を否定したくなんかありません。

でも、そこで本当に価値観を固め始めたら、終わりの始まりだと、僕は考えています。

世の中に絶対的な価値なんてありません。

昨日まではOKだったものが、何かの都合で今日からNGになることなんて、たくさんあります。人間が社会の中で作った常識や発想であれば、なおさらのことです。お隣の中国、あるいは、世界経済の常識を見ていても、一目瞭然ですね。

だからこそ、常に自分の価値観を揺さぶり続けてみて「ほんとうに、これで大丈夫か?」「ほんとうに、これは信頼できるのか?」と自分の信じる価値観や行動法を謙虚に洗いなおす作業は、毎日、必須です。

まっさらな状態で、自分の今がどれだけ通用するのか。
豊富な経験値を、将来、ただの「頑固なクソじじい」になるための素材とするのか、「話題豊富で、柔らかな頭の、頼れるじいさん」になる下地となるかは、自分次第です。

何も、みなさんにも今すぐ肩書きを捨てて、外国人部隊に入れとは言いません。
でも、今まで培ってきた価値観や行動法、少しずつ作り込んで来た環境が、あなたの“危険な”安住の地となりつつないか、その意識を持って、もう一度ぐるっと360℃見回して、自らも省みてください。

もしかしたら、歓迎したくない事実が、いろいろと掘り起こされてくるかもしれません。

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来日15年目

3月15日で、来日15年を迎えます。

15年前のこの日の夜遅く、スーツケース2つだけを持って成田空港に降り立ちました。
当時、知り合い程度だったフジテレビの局長を除いて、誰ひとり親しい人もいない状態でやってきてしまったものです。

そのような状況だったため、はじめの数ヶ月、いや数年は、僕にとって、とても厳しいものでした。
慣れないこちらでの生活(生活習慣や社会ルールなど、さまざま)を理解するまでに、たくさんの壁やハードルを乗り越えてきました。

いま15年の歳月を振り返ってみると、当然、毎日良いことばかりではありませんが、総体的には感謝すべきことが本当にたくさんあり、素晴らしい時間の積み重ねをして来れたと感じています。

実のところ、日本行きの話は、当初、僕の意志ではありませんでした。
当時、フランスでの結婚生活がうまくいかなくなり、さらに状況が悪くなり始めてどうにかしなくては、という思いで行動に出た時、まずは妻を含め、友人・知人・仕事のすべてを絡めた今の人生から距離を置こうと考えました。
同じ街(パリ)には居たくない、という思いだったものの、ではどこに行けばいいのかという事になり、様々な偶然が重なった結果、パリに住む日本人画家の友人の計らいで、東京行きの扉が開いたのです。
その友人の友人が、東京での短期の仮住まいを紹介してくれる、という段取りまで取ってくれました。

すべてから距離を置いて、落ち着いて状況を整理したい、という思いが強かったため、短期滞在の後は、またパリに戻る予定でいました。

ところが、実際はそうは行かなかったのです。

だけど、「それって、結局、自分の意志で取った行動ではなく、来日はただ状況に流された結果じゃないの?」と、みなさんは思われるかもしれません。
たしかに、自分の意志とは関係のないところで状況は展開していったのですが、その展開を受け入れてその流れに乗ってみたのは、他ならぬ自分の意志です。

そこが、この経験の大切なポイントかもしれません。

東京に行ける可能性が開けたものの、その可能性にかけて、実際にエアチケットを買って東京に向かったのは、自分の意志でした。

そして、住む場所を紹介してくれる友人の友人を待つために(その時、その人は海外に出かけていたため)2週間はひとりホテルで過ごさなくてはいけない、ということも知っていました。
さらに、当時の円高で、手持ちのフランスフランを節約するために、朝食付きのプランであったのを利用して、1日1食にして、あとはずっとホテルの小さな部屋に閉じこもっていました。
言葉も分からず、この先何が待ちうけているのかも分からない、切羽詰まった状況で、精神的にかなり辛かったのですが、それでも逃げ帰らずに、東京に滞在しつづけました。

それからしばらくして、慶応大学から仕事のオファーをもらった時、断ってフランスにやはり帰るという選択肢もあったのですが、そうせずに、引き受けて日本に残る決心をしたのも、自分の意志です。

僕のこうした個人的で特殊な経験から、おそらく、2つのポイントを読み取ることができるかもしれません。

ひとつは、人生があなたに用意した道(選択肢)にきちんと目を向けること。

そして、ふたつめは、用意された道(選択肢)に乗ってみる勇気や決断力を持つこと。
特に、ふたつめのポイントが、あなたの人生を作り上げる大切な行為です。

生きていて、自分にとって良い状況がいつも引き寄せられるわけではありません。
だからこそ、新たな道が自分に向かって開いたら、それに向かって自らの意志で歩を進めることも大切ですね。

1)人生があなたに送るメッセージに、気をつけていること(はじめは反発するようなことでも、平等に気をつけていること。)
2)正しい方向に、物事を進めること

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