デュボワ・メソッドがいまの名称を持って、誰でも受講できる「講座」として
登場したのが2004年の7月なので、ちょうど6年前になります。
思えば、なかなかおもしろい進化を遂げてきました。
もともと慶応義塾大学の学生向けの講座として誕生させたのですが、
もちろん校内の学生しか受講できなかったので、社会人向けにも開始したのが
そもそもです。
新しい講座が誕生するにあたって、いろいろなひとが賑やかに関わってくれました。
「デュボワ・メソッド(R)」と命名してくれたのは、グロービスの堀社長です。
そして、これを社会人向けにやろうと!と声をかけてくれたのが
一橋大学の米倉先生で、彼がディレクターを務める
アカデミーヒルズで開講したのです。
(これは今でも続いているロングランセミナーです。)
デュボワ・メソッドは、キャリア&ライフ・マネージメントの講座ですが、
ふりかえってみると、日本人の「キャリア観」は、ここ10年で
大きく変化をしてきました。
昔は、いわゆる「猛烈社員」という言葉があったように
とにかく猛烈に仕事をして、会社にたくさん貢献して稼いで、
その見返りとして社会地位を着々と上げていくことが
いわゆる「理想のキャリア」とされていました。
一部の人を除いて、こういうキャリアに憧れを持つことに
あまり疑問は生まれず、体を壊したら「負け」というような風潮が
あったものです。
その流れはようやく緩やかになりつつあっても、
まだまだ、あちこちに存在します。
そもそも、人間は機械ではないので、ムリをすればどこかで壊れるものです。
(いや、機械だって壊れます。)
そこに着目しているのが、デュボワ・メソッドです。
体と心が安定して健康であり、幸せを実感する毎日を送ることと
仕事の質や生産性の向上、そして売り上げに貢献することは
密接に関わっている。
一昔前の企業にはあまり理解されていなかった発想でした。
ところが、近年の「うつ病」「うつ傾向」「過労死」「自殺」の増加により
少しずつ、上のような価値観を持つことの緊急性が理解されつつあるのか
と感じています。
人材の「力」とは、ひとりひとりの「生きる力」なのです。
それが奪われてしまっては、仕事も成果も経済も成立しません。
先月のブログでも書いたように、「日経新聞」にもデュボワ・メソッドの概要が
紹介されました。
中国、インド、ベトナムなどのアジア諸国の元気で豊富な人材に
伍するだけのパワーを持つ人材を日本国内でも輩出しないと、
国の将来が危ぶまれるという話です。
そのためのソリューションを提供しようと、僕も日本社会の中で
がんばっているところです。
MBAやそのほかの資格、知識を吸収することは大変すてきなことです。
が、自分の体や心にムリをかけて、あるいは、それに見合うだけの体力がないのにも
関わらず、より多くの責任、知識、お金を追求していては、
いつか足元が崩壊するのを手伝うような生き方でしかないのです。
足元がゆるぎない人こそ、最終的には幸せを掴む。
僕は、いつもそう講座で繰り返し話をしています。
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フランソワ デュボワ。
東京在住。
作曲家・マリンバソリストと、キャリア教育の仕事をしています。